『花粉症』『アトピー性皮膚炎』『アレルギー性鼻炎・結膜炎』等のアレルギー性疾患は、現代病とも言うべき広がりを見せています。
私たちの身体には、病原体から自分を守る自己防衛システムが備わっています。これを「免疫」といいます。この免疫が、本来病原体ではない、花粉やハウスダスト、食べ物などに過剰に反応する事によってアレルギーが起こります。原因物質を特定する事により、その物質を排除したり、排除が難しい場合は早めに対処する事で、症状の悪化を防ぐ事が出来ます。
アレルギーの特定にはいくつか方法があり、その中の一つに血液検査があります。まず、即時型アレルギー反応を引き起こすIgE抗体の総数を測る『非特異的IgE』。これは簡単に言うと自身が「アレルギー体質」かどうかを知る目安になります。そして、その抗体のターゲットが何かを調べるのが『特異的IgE』です。現在は200種類以上のアレルゲンを、血液により検査する事が出来ますが、保険診療では、一度に調べられる項目数に決まりがあります。思い当たるアレルゲンがある方は、ご自身で選んで検査をする事も出来ます。
また、当院では『view39』を実施しております。『view39』は代表的な吸入系と食物系のアレルゲン39項目を1回の採血で検査することが出来ます。アレルギー性疾患や慢性蕁麻疹をお持ちの方で、アレルゲンが推定できない方の、スクリーニングにも適しております。保険の適応で約5000円(3割負担)。